転んでも起き上がれ

靴サイズを選ぶにあたってJAPEXのサイトにはG-Fitという足のサイズを自分で測定して製品ごとに適正な靴のサイズを教えてくれるサービスがあります。

実際に測定誤差も考え何度か数値を変えてやってみた所、自分の足のは丁度サイズの狭間だったようで、26cm、26.5cmの2つのサイズを提示されました。

同社製品のFugaは26.5cmで履いておりますので、そしたら単純に26.5cmが適正サイズなのでしょうか?
しかし、件のふくらはぎが収まるかどうかも少し怖いです。

それを踏まえてJAPEXの担当の方に問い合わせをさせて頂いた所、サイズ選びに関してこの様なアドバイスを頂きました。

  • ED-PROはGaerneのブーツの中でも柔らかい革を使用している。
  • ブラウンは特に柔らかい革を使用しているのでピッタリのサイズがおすすめ。
  • 脚がむくむ夕方に店頭でなるべく長く試し履きをすると良い。

サイズ選びで失敗したくなかったので、実際に在庫のある店舗に行って履かせて頂きました。

26cmはかかとと脚の甲の収まりが丁度良いのですが、小指に割と圧迫感がある。
26.5cmはかかとに浮く感じがあるが、全体的に丁度よいサイズ感でした。

革が伸びたり馴染んだらちょうどよくなるかもしれない26cmか、中敷きで調整の聞きそうな26.5cmを出してきたG-Fitに感動です。

そして、更に感動したのは懸念していたふくらはぎが全く問題なく収まったという事です。

足のサイズ感に関しては、日本人用の木型を使って製作されているという逸話を読んだことがあったので合点が行きますが、ふくらはぎがしっかり収まる海外製のブーツは中々履いたことがなかったのでビックリしました。

バックルがふくらはぎ側で2つあるというのも影響しているのかもしれません。

初のオフロードブーツの足首に対するホールド感に戸惑いながら、又別の懸念点が見つかってしまいました。

こんだけ足首がホールドされていると、『フットペグからシフトレバーまでの距離が短いKLX等だとシフトチェンジが難しくなるのでは?』ということでした。

これもJAPEXの方へ相談をしましたが、なんと社内で実際にED-PROを使っている方からこんなメッセージが届きました。

  • ED-PROはエンデューロブーツの中でもかなり柔らかい。
  • 2、3回使えば足首も柔らかくなり、シフト操作も問題なくできるはず。
  • 初のエンデューロブーツということで感じているギャップ、或いは新品だから柔らかくなっていないだと思うので一度使用してみて欲しい。
  • 足首部分にオイルを塗って革を柔らかくするって技もあるけど、足首の部分が柔らかくなるとブーツ全体の剛性が落ちてしまい、ジャンプでの着地が危険になるのでおすすめできません。

やっぱり、実際に履いている方からのメッセージほど参考になることは有りません。
このメッセージのおかげで安心してオフロードブーツに挑むことが出来ました。

結局サイズは冬に厚手の靴下を履くことを考え、26.5cmで中敷きによってサイズ感の調整を行うことにいたしました。

サイズの連絡をした翌日には製品が発送され、
翌々日には我が家に割と大きめのサイズの箱が到着しました。

ED-PRO ART.405

早速性能を試したいという逸る気持ちを抑え、
まず靴のオイルアップを行います。

オフロードには相性の悪い鞄たち

少年時代に野球のグローブの手入れを覚えてから20年、あの革の香りと手入れする度に表情をかえていく革という素材の面白さにのめり込んでいき、気がついたら靴だけでなく鞄や小物にジャケットと革製品が身の回りに溢れる生活を送っておりました。

そしてED-PROを選んだ理由の一つに『革の部分の主張が強いから』ということがあります。
これも手入れのたびにいろんな表情を見せてくれるでしょう。

革の色が深くなり艶が出る

そんな私が最初の手入れに使用したのはCollonilのレザーワックス。
登山靴などのメンテナンスでは定番の植物性オイルです。

靴の手入れって言うとミンクオイルを思い浮かべる方も多いかと思います。
革への浸透もよく、革に栄養は行き届き、染み込むことで撥水性を与えたり、更には革自体を柔らかくしてくれる、とても優秀な動物性オイル。

しかし、その浸透性から分量間違えると革が柔らかくなりすぎて型くずれをおこす可能性あるのです。

ガッチガチのエンジニアブーツとかの場合、最初にミンクオイル入れて革を柔らかくしつつ防水防汚性を高めたりする事もあります。

しかし、サイズの相談の際にJAPEXの方にも言われたとおり
「ED-PRO自体がそもそも柔らかい革」であることと
「革が柔らかくなりすぎると剛性が落ちてしまう」という話から
今回は植物性の油脂を使う事にしました。

深く染み込む動物性油脂と異なり、植物性油脂は薄く広くよく伸びます。
ミンクオイル程では有りませんが、しっかり浸透しつつ表面をコーティングしてくれる感じです。

ささっと手で革の部分に塗りたくり、ブラシでまんべんなく伸ばしていきます。
オイルを入れた革はある程度耐水するのですが、ソールとアッパーの縫い目(ウェルト)の糸を水が浸透圧で伝わって内側まで浸水してくる事が多々あります。
先に縫い糸に染み込ませるようにオイルを入れておいたり、テント用のシームコートを使ってコーティングしてしまうと安心です。

下準備が出来たらいざダートへ向かいましょう!

洗礼

手入れもした新品の靴は到着して5分でこうなりました。
いや、仕方ないのです。オフロードブーツだから…(ちょっと納得してない)

さて、実際ここまで来るために1時間程度走行をしております。
不安だった操作性の方はどうでしょう?

やはり、ED-PROは今まで履いてきたブーツと比べてとても柔らかい履き心地でした。
最初は歩く時に慣れないロングブーツのホールド感を感じながらギクシャク移動しておりましたが、実際乗車となると足首は適度に動きギアチェンジも容易にこなすことが出来ました。

また、到着する頃にはギアチェンジの繰り返しで革がだいぶ柔らかくなり、歩くのにも全く違和感がなくなっておりました。

Enduristan XSベースパック 6.5L

いざ完全装備となって、道という道へ迷い込み、沼や轍にはまり、
バイクがここまで汚れた頃。

ブーツにも相当な貫禄が生まれておりました。

貫禄

ウェルトのところに水が染み込んだ後がありますが、
川でエンストしてしまい、人力で脱出した名残です。

くるぶしの上くらいまで水に浸かり中も流石に濡れたかな…と思ったのですが、オイルをウェルトに染み込ませるように塗った甲斐があったのか全く染み込んでおりませんでした。

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