ORANGE OR50H + PPC212OB


ORANGE OR50H + PPC212OB


伝統的な3ステージ・ゲインセクションを持つシングルチャンネルに、
OR50の心臓部であるHF Driveコントロールを採用。
これは1つで2つのコントロールを行うもので、
右に上げていくとプレゼンスの上昇と共にパワーアンプゲインを押し広げるように聞こえるでしょう。
そしてシングルチャンネルアンプの活用範囲を広げる、
フットスイッチで切り替えられるマスターボリュームが採用されています。
そしてサウンドは、まさにトーン・モンスターといえる非常に特別な何かを備えていると我々は感じています。


コントロール
 Gain, Bass, Middle, Treble, HF Drive, Master Volume (Foot switchable) Pics Only!
出力パワー 50ワット/RMS 8 /16オーム
プリアンプチューブ
3 x ECC83 / 12AX7
パワーアンプチューブ
2 x EL34
外形 (W x H x D) 55 x 25.4 x 24cm
重量 19kg



…と、まぁ商品紹介文みたいな物を載せたわけですが。
お察しの方もいるでしょ。えぇ。

このトーンモンスターを私は手に入れた!

私が『Orange ORシリーズ』に憧れて『OR15H』を購入した事は、
未だ皆様の記憶に新しいと思われます。

その『OR15H』は世界な楽器フェスであるNAMM2012にて華々しいデビューを飾りました。
そこで英国Orange社はもう一台の『歴史的な』アンプが紹介されたのです。

それがそう、まさしく『 OR50H 』なのです。

1972年にOrangeサウンドを決定づける1つのアンプがリリースされました。
年を経て、そのアンプはPics Only=「絵だけ」と称されるようになりました。
それは、コントロールに何の文字もなく絵だけが使われたからです。
そのOR50Hを甦らせました。


ちなみに、当時の『PicsOnly』ではEQはTrebleとBassコントロールしかありませんでしたが、
この度の復活に伴いMiddleコントロールが追加され、より現代的な仕様になったようです。


実はですね、このアンプは今から4年前の2008年にOrange社が40周年を迎えた時、
『OR50H 40th Anniversary Edition』として発売されていました。

『50W/1ch仕様』でありながらも予想以上に好評であったことを受けて、
この度"Reissue"としてレギュラーラインナップの仲間入りを果たしました。


いや、狙ってたんですよ。発表のあったその日から。
…そして、大学を卒業するまでに絶対買うつもりでした。

それを、まさか!
こんなに早く手に入れられるなんて!!

事の発端は11月4日の事でした。
既に私の住む相原という町の外気温は8度程、
少し古めのアパートの1Kの部屋で暖房をきかせて暖をとっていると
ぽたっ…ぽたっ…
と、水滴の落ちる音がします。

又、蛇口のしまりが悪くて水が漏れているのでしょう。
暫くすると止まる現象なので、その時は余り気にせずに放っておきました。

しかし、なかなかその音は止まりません。
ぽたっ…ぽたっ…
ぽたっ…ぽたっ…
何故か先ほどより水音が増えております。

締め直すか…と重い腰を上げ、キッチンのある玄関へと赴いた時
私の目の前は水面が広がっておりました

な…なんじゃこりゃぁああああ!!!

天井にはつららの様な無数の数滴!
床には湿地の様な水たまり
辺りには無残にも濡れそぼったギターケースや洋服達…




結局、二階の住民の方がお湯を張る為に蛇口を開放していたら、
そのまま寝入ってしまったらしく二階は更にびしょ濡れに…。


結果!

ヤマモト は ほけんきん を てにいれた!

しょじきん が


という訳で(札束びたーん)

大金を手にした私はですねー(全部千円札びたーん)

渋谷のIKEBE楽器に向かった訳ですよ!


着いて直ぐ言ってやりましたよ!
ここにあるアンプ全部包んでkすいません、Orange OR50Hを試奏させて頂けますか?』

ファーストインプレッション:『なんだこのクリーントーンは!』

そう、Orangeというとハイゲインな使い方を想像される方が多いかと思いますが、
基本の音色は『芯のある音』なんですよね。

つまり、Fender TwinReverbのMidを10にした音が『ハリのある音』というならば
OrangeのGainが9時位の音は『コシのある音』な訳です。

同じY軸上(音色)でもX軸上(特性)では両端に居るイメージ
正直、15WのTinyTerrorやOR15Hでは到底出せないクリーントーンの艶やかさは
Orangeというアンプの印象を180度覆したかと思います。

その後、Gainを上げた時の歪方やEQの効きを一通り済ませて試奏を終えた私は店員を呼びとめます。
隣で物凄い上手い方が試奏していて、萎縮して早めに切り上げた訳じゃなりません。えぇ。

しかし、先の下りで『札束べちーん』とか言っておきながらも、
実は、保険金の支払いは12月中旬予定!(この時は未だ11月)
未だ手元には一銭も入ってないのです!!
しかし、取らぬタヌキの皮算用で気が大きくなっていた私は言ってしまいました。

『ローンでおなしゃす。』

結果、頭金2万円で残高15万円の12回払いコース(総額:17万4600円)となりました。


追記:2013年9月 遂に完済致しました!!





えー…
アンプヘッドをグレードアップした訳ですが…

どうしても、アンプヘッドと切っても切り離せない物があるわけです…


それは…


キャビネット



というわけで、キャビネットの話なんですが

何故か『PPC212OB』は輸入代理店モリダイラの公式にも情報が載ってないんですよね。
基本的にモリダイラ楽器さんは情報載せるのが遅い…













その後、+21000円でORANGEロゴ入りFRP製ツアー・ケース注文したりしたのですが、それは又別のお話。